LNGとは
LNG(Liquefied Natural Gas = 液化天然ガス)は、天然ガスを-160°Cという超低温に冷却・液化したものです。天然ガスは、石油と同様に大昔の動植物が地底に堆積し、分解発生したもので、メタンを主成分とする可燃性ガスです。
超低温-160°C !!
LNGは空気に触れるとすぐ蒸発します。気体(ガス)となってもかなり冷たいため、ガス周囲の空気中の水蒸気が冷やされて霧状になり確認しやすくなります。外気温度により液体から気体となったばかりのLNG(ガス)は空気より重いため、ドライアイスのように沈降している様子が見えます!!
LNGはクリーンエネルギー
LNGは、産出地で天然ガスを液化するときにガス中のイオウ分炭酸ガスなどを取り除いているため、LNGを再び気化して燃焼させてもススやイオウ酸化物の出ないクリーンなエネルギーです。
-160°Cとはどのくらい冷たいの?
(1) 花を使って、-160°Cの冷たさを実験してみます。
(通常、花は握るだけでは何ともありません。)
(2) 花をLNGに浸します。
“白いもやもや”は、花の熱によりLNGが液体から気体へとガス化したため、ガス周囲の空気中の水蒸気が冷やされて霧状になったものです。
(3) 花をLNGから引き上げます。
花から冷気が漂っています。
(4) 冷えた花を握ります。
花は凍っているため、握った瞬間に「グシャグシャ」といった薄いガラスが割れるような音がします。
(冷たさによる低温火傷を防ぐため、特殊な手袋を使用しています)
(5) 手を開くと…
バラバラになった花が手からこぼれ落ちます。握るだけでガラスのように砕けてしまいました。
(6) 実験結果
-160°Cとは、花を一瞬にして凍らしてしまうほど冷たいのです!